副園長の熱語り

こども園看護師
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 この間、副園長とふたりで職員室に残っている時。
副園長が急に熱語りを始めた。

「いつでも自分は死んでいいと思って職場に立ち続けている。自分の目の前でこどもが死ぬとか、痛い目に遭うとかそれは絶対にいや。それなら自分が死んだほうがましと思って仕事してきている。我が子にも、小さなころから『お母さんは、仕事に行ったまま死んでしまうかもしれないからね』って言い聞かせ続けてきてる。ここの人たちはきっと同じ思い。口には出さないけどね。」

「こども」は園児のこと。

「ここの人」は、副園長と机がならんで座っている園長、もうひとりの副園長そして、引退後も残って働いているおばあちゃん先生のこと。

その言葉を聞いて思い出した。

長男が幼稚園の時、クラス役員をした。
広報係で写真に、誰が写っているのか、全員写っているのかを園で確認作業をしていた。
保育中の写真だったので、子どもたちはそれぞれに動いているし、あっち向いて後ろ向いてと全員がカメラの方を向いているわけじゃない。
でも、先生たちは「この立ち方は、○○くん」「こっちの手の感じは♡♡ちゃん」「この背中は☆☆ちゃんね」と、さくさくわかっていく。保護者が驚いていると、

「そんなの頭だけでもわかるよ~」

と、当たり前のように答えられて、びっくりしたのと同時に

「それ程、子どものことを見てくれてるんだ」

と感動した。うん、まさに感動した。

よく私たち看護師は、命を預かっている素晴らしい仕事、とか、簡単にできない仕事、とか言われる。

でも、副園長や息子の担任のような思いを持つ、持った経験は私にはない。

言えば、他人のこどもに対してそれだけの思いを持って接してくれる。
他にこんな仕事、あるかな?

愛情とかいうと陳腐になるし、また違うんだけど、保育士さんの子供への熱量をこうしてこども園で働きながら接することができて、我が子3人がこうしてお世話になっていたんだなぁ~と、改めて感謝します。

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