本屋さんのバイト
娘は、隣町のケーキ屋さんでバイトをしている。
本屋さんに応募、再び
土日は固定で入っているものの、平日夕方などはベテランバイトの主婦とかもいるのでなかなか思うようにシフトに入れない。
収入は平均して3万円程度。
大学生が、自由に買い物、遊び、旅行などをするには、とても足りない金額。
良くも悪くも、自閉スペクトラム症（ASD）聴覚情報処理障害・聞き取り困難症（LiD/APD） の診断を受けていることが気持ちにも影響しているようで、なかな次の面接に踏み込めず求人を眺めながら、長い間バイト難民をしていた娘。
私は、娘がほかのバイトを探していることは知っていたし、もっとお金も必要なんじゃないかな？とは思っていたけど、今のケーキ屋さんがとてもいい環境で、店長さん夫婦、パティシエさんたちに恵まれ助けてもらっていて、ストレスなく働くことができる娘も大好きなバイト先なので、このままでいられたらいいなぁ～と思っていた。
それが、２月初めかな？娘が、
「本屋さんの求人を見つけた！行きたいなぁ～」と言ってきた。
本屋さんは、本が好きな娘がずっと働きたいと思っている場所。
以前は、本屋さんにこだわって連続して数店舗面接を受け、全敗した。
あ～～、苦い思い出。
連敗記録に挫折して「もういいや～」と、感情に蓋をして話していた娘の姿を思い出すと、胸がギューーーーーッとなる。
普段から娘には、できるだけポジティブな意見を提案するように心がけているけど、また同じ思いするかもと不安が先立ち、本屋さんの求人については
「へ～、そういえば、新生活でバイトの入れ替わりの時期だから、求人も活発なんだね～」と、あいまいな返事をした。
娘は「そうだね」と、軽く返事をして部屋に戻った5分後。
「（本屋のバイトの）応募してみた。面接の日は、また連絡くるみたい」と。
え？びっくり👀
でも、まぁ、それだけ本屋さんは娘の働きたい場所なのだと、改めて感じた。
面接パニック
面接の日が決まり、近づくにつれ
「やっぱりやめようかな、面接。」と、予想通り弱気になる娘。
ASDの特性で、初めての人、場所、環境にひどく緊張する。
私も弱気になりかけるが、娘も自分も励ます。
服装も相談して、いざ当日！
私の仕事中にLINEが・・・・
店長さん、すごくいい人なのに、
面接はWebで本社とするんだって・・・どうしよう
店長さんは、Wワークでもいいよってい言ってるのに、
前回の面接の人はそれを理由で断られたって。
もう・・・・帰りたい
あはは・・・パニックの様です(;’∀’)
ここまで来たら励ますしかないので、仕事の暇を見つけて私なりの言葉で返信したら・・・・既読付かず。
娘側の状況がよくわからないので、邪魔をしてもどうかと思ったり、いろいろ考える。落ち着かない。仕事どころじゃない。
小一時間ほどして、再度LINE。すると・・・
え？
（面接は）終わって帰ってきてるよ。
ほんっとにね～～～～(# ﾟДﾟ)
ASDの人の、こういうところ、ほんっとにね～～～～～～～！！！
面接は、何とかとりあえずそれほど悪いものではなく、娘の想定内で終わったようで、家で寛いでいました。
結果通知は封書にて、１週間～１０日後。。。。。
分厚い封筒
娘は、気にしていないそぶりで、結果通知については話題にせず過ごしているけど、面接後５日目くらいから、私の方が落ち着かない。
これ、就職試験とかになったら、夜も眠れなくなるんじゃなかろうか・・・。
ちょうど１週間目。
仕事から帰ると、ポストに書店の名前入りの分厚い封筒が！
え？なに？この分厚さ・・・・。
何が入ってる？
「不採用」しか経験したことないから、分厚さの意味がわからない😅
不採用で、持参した履歴書が送り返されたのか、はたまた採用でほかの書類が入っているのか？でも、バイトで他の書類って何？😭
人の気も知らず
娘は朝から友だちと出掛けていて、晩御飯も食べてくるのでまだまだ帰らない。
「え～～～～～～！私ひとりの時に、こんなことになるかぁ～？！」
見たい！開けたい！今すぐ、中身が見たい～～～～！
不採用だった場合も考えられるので、むやみ？
「封筒きてるよ！開けてあげようか？😊」
なんて連絡できない。せっかく友だちと楽しいのに、ぶち壊してしまうかもしれない。
やきもきして数時間。
娘が帰宅して、自分で気づくようにさりげなくテーブルに置いておく。
22時前にやっと帰宅。
「疲れたから寝る😴」
そのまま、娘は封筒に気づかず就寝。
え～～～～～～！ここまで予想を裏切られるとはっ💦
翌朝、娘が起きる前に出勤した私に、ばたばたと忙しい１０時過ぎに
本屋さん、合格だった～～～～～♡
うれしぃ～～～～～♡♡
と、LINEがきた。
「よっしゃーーーーーーーー！」
思わず、職員室でひとりガッツポーズ♡
あの分厚い封筒の中身は、給与振り込みなど手続きのもろもろの書類でした😁
娘らしく
そんなこんなで、本屋さんでのバイトが今月から始まり、機嫌よく通っています。
時間帯がまったく違うので、ケーキ屋さんもかけ持ちで続けるそうで、とても張り切っています。
地味～～、ではあるけれど、少しづつ娘らしい毎日が出来上がってきています。
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